2015年 02月 28日
二月大歌舞伎 夜の部
今度は夜の部。
交通費節約の為に昼夜通しで観劇してみようかと思うけど、疲れそうなのと、ダヴィマロの留守番が長ーくなるからやっぱり止めて、二日に分けて。
本日のお席。
いやー、いい席だった。
正面だから菊之助の見得がこっちを見てるみたいでワクワクしたわー。
割と近いからオペラグラスも使わない。
演目は、
一谷嫩軍記いちのたにふたばぐんき
時代物。有名な熊谷陣屋の前段に当たる。熊谷陣屋も見逃してるので楽しみにしてました。
時代物らしく実は!が多く分かりにくいのですが、菊之助と吉右衛門の新親子競演も良かった。
また馬に乗った二人が遠くで戦うときに、遠見(子役を使って小さくなり遠近法を利用して遠くにいるという演出)を初めて見て嬉しい!
もちろんバレバレですが、そこが歌舞伎らしくて私は好きです。
歌舞伎って、現実離れしたことを豪華な衣装をつけた立派な俳優がキチンとした型で真面目に演ってるのが面白い!
神田祭は舞踊。
華やか!
大きなナマズの御輿が出てきた!
さっきの馬といい、動物が出てくると楽しい。
特に馬は大事な役割があるんだよね。
馬相手の情の行き来とか。
最後は筆屋幸兵衛。
散切り物という明治初期の歌舞伎。
貧しさから気が触れる元士族が描かれるんだけど、幸四郎の気が触れる演技で客席から笑いが起こるの。私は笑う気分じゃないよーと思ってたけど、最後は何とハッピーエンド!
これが分かってたから笑えるんだなー。確かに笑わす演技だったもん。
武士の矜恃に拘り心中を図る浅はかさを笑わせてるのかもなーと見終わって思いました。
まだまだ奥が深い歌舞伎なのです。
だからお年寄りが車椅子でも見に来るんだな。
ところで、坂東三津五郎さんが亡くなって、ショックです。
踊りが素敵でもっと観たい役者さんだったのにな。
これで蘭平物狂をやるのは松緑さんだけになったよ。
by inunodavinti
| 2015-02-28 09:22
| 歌舞伎など